Sea Side Apostle

気に食わないことから目をそらします。

Aqours 5th LoveLive! に参加して

Aqours 5th LoveLive! に参加しました。これを読んでいるあなたはどうでしたか? 僕は楽しかったです。 今回色々思う所があったので記録しておきます。

個人的感想パート

5th、本当にAqours, ラブライブ!サンシャイン!!が好きだなって思えました。ありがとう。

参加するまで

ぶっちゃけモチベは0でした。もともとG's原理主義穏健派*1の僕からしたら劇場版曲はもちろん予測不可能Driving! やらそのへんもよくわからないため10曲くらいよくわかんない曲を聴きに行くようなもんです。加えてSaint Snowがサプライズゲスト扱いじゃなくて出演者と予め言われていてこれもまたよくわかんない。一応CDの先行申込みはしてたんですけど映画見てから積まなくていっかぁとか言ってたんで全落ちしてもヘラヘラしてましたね。なんか飛行機は予め取っておいたけど13000円くらいならジャーしてもいいかなとか思ってました。

周りのオタクがみんな参加することになって、それ見て焦ったのか惰性なのかは分からないけれど3日前にチケットを生やしました。その感想もチケット取れちゃったか〜とかだったし本当に何しに行くかわからないレベルでしたね。

当日の様子

僕らの走ってきた道は...でヘラヘラして伊波さんうめぇなぁとか言ってたらつかの間、予想外のスリリング・ワンウェイでぶち上がる。Sky JourneyやらDaydream Warrirorとかで思ったけど「これ2ndやんけ」。驚くほど摩擦がない。逃走迷走メビウスループからハジマリロードまで適当に楽しんで恋になりたいAQUARIUMで実家のような安心感を得る。SELF CONTROL!! から Over The Next Rainbowまで適当に楽しんでホップ・ステップ・ワーイ!とMCで嬉しくなる(後述)。アンコールのユニット曲で概念を聴いて嬉しくなる(後述)。で、NEXT SPARKLING!!ですかね。雑ですがこんな感じ。

嬉しかったこと

嬉しいことがいっぱいありました。人間は4時間でこんなに態度が変わるもんかと驚くほど。あとこの節は9割以上イキリです。

あいなちゃんとハートを作る

結局ライブの満足度って座席の良し悪しが7割以上を占めていると思うんですよね。Day1ではフィールドビュー最前でした。説明はめんどいのでググって下さい、アリーナの下手なブロックよりアリーナしてる良いブロックと思います。んでここトロッコ最前なんですよね。アリーナ最前ブロック最前よりも瞬間的な近さは上回ってるのでそういうポテンシャルを秘めている席だと思いました。しかも最前列は足元が広い! 1mくらい前方に余地があるしその分トロッコに近づける。実際フィールドビューも2列目以降はアレな気がしてきたな。

ロッコで来たホップ・ステップ・ワーイ!、ここで来るとは思ってなかったし、3月以来だったし前述の通りめちゃくちゃ広いので全力で踊れるじゃん!と喜んでました。知らない人のために書きますが、楽曲『ホップ・ステップ・ワーイ!』はオタクも踊る曲で、その振付に左手で半分のハートを差し出す部分があります。キャストも同様に左ハートを差し出すからハートが完成する、という構図。ファンミだ。

以前身内*2でファンミ最前当てて推しとハートを作ったオタクがいました。死ぬほど羨ましかったですね。連番入れてもらえばよかったと心底後悔しました。それにしてもその話をするオタクのオタクスマイルが眩しくてこれ以降のファンミ*3でなんとかしてハートを作りたいと思ってました。普通に叶わなかったのですが。

でもそれがまさかこんなタイミングで実現するとは夢にも思っていませんでした。『僕らのパワーと君のハートで明日へ』のフレーズの一瞬にトロッコが通って、その一瞬のうちに鈴木愛奈さんが自分を見つけてくれてハートを作ってくれたこと、生きててよかったなと思えました。これは何人にも虚言を疑われたので書いておきますが、2列目とは1m以上離れているし、両隣は津島推しだったので間違いなく僕です。やっぱブレード芸は習得しておいて損はない。とにかく現場中で最大の爆レスをもらって人生最大のオタクスマイルをしていたと思う。

またホップ・ステップ・ワーイ!が好きになった。僕はかねがね言ってるけど「ファンミ曲は聴けば聴いた数だけ好きになる」。それぞれの現場で叫んだワーイ!が積み重なっていくのが良いんだ。楽しかったのもしんどかったのも併せ呑んでくんだよなぁ。2都市はしごしてヘロヘロしながらワーイ!したり、遠慮した席が最前で3階からワーイ!したり、18切符で体力尽きてワーイ!したり、旭川公演で推し曲に干されながらワーイ!したり様々なワーイ!があったけど、今回が一番嬉しかったワーイ!だったと思う。またやりたいな。

小宮さんの元気な顔が見えた

ハート案件はアクシデンタルでしたが、こっちはそうでもないのかな、でもそうかもしれない。例によって予測不可能Driving! も最前でした。これに関してはこの曲はよくわかんないけど、開演前から数少ないモチベの1つとして「元気に歌って踊る小宮有紗さんを見る」があった。アジアツアー千葉は行ったけれども小宮さんが欠席ってのは悲しかったから楽しみにしてた。

この曲がまさかトロッコ(?)曲とは思わなかったわね。Twitterのアイコンを「くるま」にするまである。ぶっちゃけサビに入って「なんやそのダサい振付は」と思ったのはあったけど、笑顔でハンドル回す小宮さんが見れて嬉しかったです。本当に推しが元気で笑顔でいてくれることが一番だなぁと改めて思いました。1stで過呼吸起こしたピアノの件だったり、3rdのクソほどプレッシャーがかかったバク転だったり、アジアツアーでみんなで7とか言ってみたり、そういうことを美談にして感動しようとする気持ちは分からなくはないけれど、僕はそういうのはあまり好きではない。万人単位の舞台に立つだけでもありえんプレッシャーじゃないんですかね、僕はたいしたことのない人間だからそれで十分に思う。そんな涙が出るほどのプレッシャーを背負うくらいなら焼肉食べるだけの動画出して欲しい。

『卒業ですね』

──『卒業ですね』童貞、卒業ですね。

『卒業ですね』、好きです。前にエントリーを書いたので見てね。

いや、好きすぎるだろ……。初出が2018年6月22日だったらしいですが、視聴の時から気に入ってたので実に1年間聴きたい聴きたいと言ってました。9月に「ファンミ名古屋で聴けるやろ!」と言って振られ、11月に「4thで聴けるやろ!」と言って振られ、3月に「卒業シーズンだしファンミ千秋楽で聴けるやろ!」と言って振られ。ようやく念願叶いました。とはいっても完全に想定外。これ5th行ってなかったら本当に後悔してたよなぁ。3月絶対来ると思って聴き込んだのに来なかって冷えたの思い出した。

こんなに聴きたかった『卒業ですね』ですけど何も覚えてないです。サビの振りだけしか覚えてないの振りコピオタクの悪いところだよね。今度見る時はちゃんと国木田花丸をみたいなぁ。

Day1 伊波杏樹さんのMC

今エントリで一番言いたいパート

MCの意訳(記憶違いがあるかもしれない)

メットライフドームでの公演はこれが3回目で、毎回沢山のお客さんが来てくれているんだけどこのお客さんは毎回同じ人が来てくれているとは限らなくて、途中で来れなくなっちゃう人もいるかもしれない。「何かを好きで居続ける」っていうことは難しいことであるんだけど、それでもAqoursのことを好きでい続けてもらえるように頑張りたい

とまあ多分こんなことを言っていたと思います。号泣してたので自信がない。最初のメラドの下りで全通イキリしようと息吸ってたらこれ。

冒頭で説明した通りG's原理主義穏健派ですんでラブライブ!サンシャイン!!色々に対して屈折した感情を抱いてます。G's本誌の供給も元々が少ない上にコミックは止まり、BD2期の特典は絵本になってしまうわ、SIDが出る気配もない。それに加えG's今月号は文章そのものがなかった。アニメの影響を受けにくいユニット曲は最近出るのが決定したが2年ほど待たされた。謎解きやらシャドバやらコラボによって純粋なAqours 9人曲が少ない。その割に好きじゃないアニメやら劇場版やらの展開は多くて、キャストはアニメに強く影響を受けてるけどキャストは好きだとか、僕の「好き」は訳が分からない状態になってる。ラブライブ!サンシャイン!!に触れたいけど供給が少なくてキャストから何かを得ようとしたらどうしてもアニメあたりを食わされるという板挟み。自分は他のオタクよりしんどい思いをしていると思う。*4

これは現地のハジマリロード真っ最中に思ったことなんだけど、5thでよくわからんアニメの曲でもそれなりに楽しめたのは、コンディション最高に整えて楽しく歌って踊ってるキャストを見てるからであって、やはりAqoursが好きで見てるだけでも満足できるし嬉しくなれるんだなぁということを確認したから。それと同時に、アニメにヒリついてなかったらこんな事を考える余地もなくめちゃくちゃに楽しめてる自分もいたのかなぁとかそんな気持ちになってました。Over The Next Rainbowとか聴いてて、本当に1mmもわかんないけどまぁ、結局思ったことは「Aqours好きじゃん」って何回も帰ってくる最初の気持ちだったわけですよ。

そんな時にかけられる「何かを好きで居続けることは難しい」って言葉はもう刺さりますね。僕に対する私信かと思うまであったわ。なんと言うか伊波さんって前から「色々言われることもあるけど」*5とかもそうだけど、「割と根がネガティブなところがある」*6らしくて、結構そういう気持ちに目を向けてくれてんだなぁと思って嬉しくなった。そして「好きで居続けてもらえるように頑張る」と来た。推しが頑張るんだったら自分も自分なりに精一杯楽しめるようにコンテンツに向き合おうと思った。俺は他界なんかしないよ、Aqours好きだもん。

5thは"気づき"のライブだった

全体通して思ったのが「何故アレに気づけなかった!?」が多かった

  • スリリング・ワンウェイ → 腰に手を当てる

  • Daydream Warrior → 3-3-3の組み合わせ

  • "MY LIST" to you! → フォーメーション

  • 卒業ですね → 三人

なんで気づけなかった。でもミステリ小説が廃れなかったり、心情やらの間接描写が好まれたりすることって人間一般が「気づく」ことに脳汁が出るからだと思うんですよね。確かにこれらの登場の仕方は少しお決まりから外れてたんと思うんですけど、「なんだこれ?」から1音目で"気付い"て更に「言われれば気づけるじゃん」で一杯食わされた気分になる。1粒でn度おいしい。これ全部聴きたかったし「気付いたらそれが欲しかったものだった」の脳汁が何回も出てたんですよね。楽しくないわけがない。

考察っぽいもの

自分語りしかしてませんね。もう少し客観性のある話をしていきたいような気がする。

4thライブより楽しかったのは何故か?

僕は4thあんまり楽しくなかったです。4th自体はStep! ZERO to ONEとかG線上のシンデレラやらジングルベルが止まらないやら少女以上の恋がしたいとか嬉しいことはたくさんありました。それでもやっぱりしんどかったのが4thのテーマだったんじゃないかなぁと思います。

4thのシンボルと言えば船ですがこの船と4thのテーマとして「今までのAqoursの軌跡を辿る」とかそんな感じに受け止めました。事実「メルパルクホール以来の君のこころは輝いてるかい? からのステゼロ」とか言ってたのから4thが始まったので。でなんやらかんやらやって船が出てくる。アニメ曲をやる。そういうのを眺めててやはりアニメがメインストリームだなぁと、自分はそれについて行けないなぁと痛感するわけです。勿論これまでの道を辿ってきたその船の進むままにコンテンツが進んでいくわけですが、4thでのプロジェクトの展開お知らせコーナーで出てくるのは劇場版*7。思ったのは「この船乗りたくねえなぁ」と。船が怖くなりました。

5thのテーマってなんだろう? ぼくは表題曲10回も聞いてないからわからないけど、漠然と思うに5thに一貫したテーマみたいなものが見えてこないんですよね、合ったら教えてほしいけど教えてほしくない。MCでも劇場版の話に触れることは少なくて自分がマイノリティであることを感じずに済む。本当にその曲のときだけヘラヘラしてやり過ごすだけで良いわけです。すごく楽だ。オタクは打たれ弱いので。でもDay2あいなちゃんの感想でしんどくなっちゃった。

HAPPY PARTY TRAIN TOUR と Landing action Yeah!!

5thのJump up HIGH!! が2ndのLanding action Yeah!!枠じゃん!って思ったそこの君!マジでセンスないし浅いよ。*8強い主張をしました。5th表題曲もJump up HIGH!!も吟味してないのでなんとも言えないのがほんとだけど、直感的にはこの主張は的外れじゃない気がするんだよなぁ。

4thのテーマについて触れたので2ndのテーマについて話すと「Aqoursが会いに来た!」です。セットリスト1曲目は”Opening Animation”です。これが強い。高海千歌が、桜内梨子が、松浦果南が、黒澤ダイヤが、渡辺曜が、津島善子が、国木田花丸が、小原鞠莉が、黒澤ルビィが、HAPPY PARTY TRAINに乗車して埼玉に来る。そういうアニメーション。

ここで僕の立場を表明しておきますが、「Aqours(キャラ)が埼玉でドームライブする」とか「キャストがキャラである」*9とかの主張は嫌いです。現地に執着してるので思い違われてる可能性がありますが、キャラクターにも執着してるのでその辺が面倒くさいオタク。前者においては公野櫻子の啓示でも食えないって言ってるので。後者に関してはAqours(キャスト)のライブに関しては「オリジナルだけどコピユニ」だと思っている。マジで面倒臭すぎる。公式にも、特に降幡さんや小林さんにそうなんだけど、そういう姿勢はどうしても受け入れられない拘りがあります。 「キャストはキャラのTOとして好き」という立場を取っている。

さてそんな僕がこのOpening Animationで受けた気持ちですね。HAPPY PARTY TRAINが埼玉に来て加速してるとそのままステージにぶっ刺さってAqoursが出てくると。まさに画面から飛び出してくるんですよね。この演出が本当によくてHAPPY PARTY TRAINがリアルに存在してるから2次元と3次元の境界をもぶち壊してるわけですよ。そのHAPPY PARTY TRAIN TOURの中ではキャストとキャラが限り無く同化して見えて、キャラクターがそこで踊ってるように見えるわけです。まじで好き好き大好き飯田橋

そんなAqoursが会いに来てくれたこのHAPPY PARTY TRAINでは「はじまりとさよならをくりかえして」、「この季節いつか思い出になるの」、「楽しかったね、夏」と何度も何度も終わりを示唆する言葉が繰り返されるんです。Aqoursは旅人であり、当然ここからまた旅立っていく。オタクはそれが悲しいけれど公演の最後、終わりの象徴の『ユメ語るよりユメ歌おう』を歌う準備をする。そこで来るのが "Landing action Yeah!!"なんですよ。ここで歌われるのがこれ。

遠くから聞こえたよ ここにおいでって 誰の声かはわからない でも聞こえたよ まだまだいっぱいあるんだ 話したいこと 待ってるだけじゃ伝わらない だから…来たのさ!

バケモンだな。「今は行っちゃうけど呼んでくれたらまた会いに来るよ!」と。今日の楽しかったこととAqoursのこれからはつながってる。HAPPY PARTY TRAIN と Landing action Yeah!! はつながってるんだ。この曲同士のシナジーと終わりを終わりと思わせずこれからの期待につなげていくのが2nd TOURなんですよ、これは本質情報。最後に「ご乗車ありがとうございました」が来るわけ、頭から終わりまでテーマが一貫してる。信用しかできないな。

というわけで僕が思うだけでもこれだけ感じられる。いまんとこ5thとJump up HIGH!! は解釈できてないけどどうなんだろうな。あとで何か書くかもしれない

これから

色々書くつもりでしたがまぁ終わります。5th楽しかったですよ。

*1:ラブライブ!はメディアミックスコンテンツなので(?)原案者の設定とアニメでの設定が異なっている。僕としては前者が好きで、後者はキャラクターを考える余地やらキャラクターの扱いやらにかなり不満が多いのにコンテンツのメインストリームに位置していることが面白くない

*2:zarashi896さん

*3:これは福岡公演

*4:今はじゃあ他界しろとか言う話題は一旦置いておいてね

*5:3rd福岡だっけ、要出典

*6:なんかのインタビュー、1stパンフかG's

*7:劇場版の情報発信してたよね

*8:存在しない都合の良い敵を攻撃するのはとても気持ちが良い

*9:ちょっと言い方が変になったけどキャストとキャラは完全に区別されるべきと思ってると言いたい

『卒業ですね』は「国木田花丸」と「時の流れ」の話である

ラブライブ!サンシャイン!! 楽曲『卒業ですね』の解釈を行っていきます。

前提

僕はこのブログのタイトルにあるようにGOD(公野櫻子さん)の記述を信用する立場を取っています。
アニメの設定に関しては全く知らない顔をして進めます。
今回に関してはそんなに問題ではないと思いますが。

予備知識

9人グループAqoursは3人ずつのミニユニットを抱えています。
今回の楽曲『卒業ですね』はそのミニユニットがいち"AZALEA"の楽曲となっています。
同時リリースされた2曲と合わせて、この3曲は「卒業」をテーマとした楽曲です。
この『卒業ですね』を歌うAZALEAのメンバーは、1年生の国木田花丸と3年生の黒澤ダイヤ松浦果南です。

先に言うと僕はこの歌詞を国木田花丸の唄うものだと解釈していますので、そう思ってもらえたら読みやすいと思います。

歌詞

ここから 右、左へ
あなたと私は
それぞれの未来選ぶでしょう
もう会えなくなるのでしょう

いくつもの夢を分かち合い
季節が過ぎ去る この速さ

卒業ですね
今までの私達から
手を離してしまったのは何故でしょう
いつの間にか少しだけ
大人になったと感じてるの
たぶんね きっと誰もが通る道ですね

お別れ告げるまえに
貴方も私も
思い出のなかを泳ぐでしょう
もう会えないって知るでしょう

出会えた喜び 悲しみを持ってた
それでも悔やまない

卒業だけど
忘れないで抱きしめていたい
いつか懐かしいときめきに変わる
二度とないってわかるのは
もっとずっと先ね
今は遠ざかるだけ そして明日は別の道ですね

いくつもの夢を分かち合い
季節が過ぎ去る この速さ

卒業ですね
今までの私達から
手を離してしまったのは何故でしょう
いつの間にか少しだけ
大人になったと感じているの
たぶんね きっと誰もが通る道ですね

曲のテーマ

曲のテーマを見るならサビを見たらいい(多分)ので見てみると

今までの私達から
手を離してしまったのは何故でしょう
いつの間にか少しだけ
大人になったと感じているの

と問いかけがあるんでこのへんがテーマでしょう。
僕が腑に落ちる解釈としては

「どうして手を離した?」
「時間が経ったから」(行間)
(それを受けて)「少しだけ大人になったと感じてる」

と言ったところでしょうか。このほかにも

季節が過ぎ去る この速さ

いつか懐かしいときめきに変わる

二度とないってわかるのは
もっとずっと先ね

とこれから先のことも含めて時の流れのことを多く歌っています。
『サクラバイバイ』、『Guilty!? Farewell party』は共に別れる相手についてどう思っているだの そういう話をしているのに対し、『卒業ですね』のメインテーマは「時の流れ」です。
でも「別れ」に対して言及していない訳でなく、大きく違った形でこれに向き合っているので見ていきましょう。

卒業に関する感情の起伏

さて、前述した他の2つのミニユニットの楽曲『サクラバイバイ』、『Guilty!? Farewell party』の歌詞を見てみると

お別れってわかっていても 笑顔、笑顔、だ!
泣かないよって手を振った

熱いままの胸が痛いね

と言ったとおりサクラバイバイは感情の裏返しでありますがまあ、高まった気持ちを表しています。
ところが『卒業ですね』の歌詞を眺めていて直接的に感情らしいことに言及しているのは

出会えた喜び 悲しみを持ってた

とあります。
しかしこれがまあ直後にこう続くんですよね。

それでも悔やまない

もう何かしらの感情は持ってはいたけれど、今はどうこう言わずに気持ちを割り切ったと。
恐らく歌詞からして卒業式前夜とか、そういう時期なんですがその時点でこの心境にたどり着いていたというの、恐ろしい。

「別れ」に直面して

さて、上で感情を割り切ったと解釈しましたが、この精神の成熟加減についてもう少し話します。

誰もが通る道

1番僕が好きなフレーズなんですが、

たぶんね きっと誰もが通る道ですね

と来ました。1年間濃密な時間を過ごした相手と離れ離れになることに関してこのような言い方ができるってなんなん。普通泣くやろ。 *1
普通は(?)卒業のようなありふれたものであっても、いざ自分の体験となると特別なものと感じてしまうと思うんですが、 それをバッサリと切り捨ててしまうあたりは国木田花丸さんの読書量の多さに裏打ちされてるんじゃないかなぁと思います。「あ、本で見たことある」 、と。
これだけじゃなくもう一つ。国木田花丸さんはこうも言っています。 *2

オラはお寺の娘に生まれたけど、大好きな小説を読んでるといっつも思うんだ。どこに行っても誰といても、しょせん人間は1人なんだなぁって。そんなオラの気持ち、わかってくれる人がいたら嬉しいずら♪

1番最初の自己紹介で「しょせん人間は1人なんだなぁって」と言い放つ国木田花丸さん。このように「別れ」に動揺しないことも納得がいった。

「会えなくなる」のは誰か?

ここから 右、左へ
あなたと私は
それぞれの未来選ぶでしょう
もう会えなくなるのでしょう

上で歌を国木田花丸の心境を表した曲だと解釈しました。
では「あなた」は誰かと言うと黒澤ダイヤ松浦果南と考えるのが自然。
では3年生の卒業を機に国木田花丸はこの2人と離れ離れになるのか? というとそうともいい難い。
黒澤ダイヤは県外の大学を志望してはいる*3ので仮にそうなったら県外に行くが会えない距離に行くとも限らない *4。少なくとも松浦果南は現在のように実家暮らしを続ける可能性が高い。 *5 *6 そうなると果南の方は学校が変わると通学路で淡島を毎日通過することになるし、その気になれば毎日顔を見ることだってできるでしょう。
となると「右、左」を空間的に離れることと解釈すると*7不都合が出てきそうです。 同様に「あなた」も。 そこでこれ。

思い出のなかを泳ぐでしょう
もう会えないって知るでしょう

ここで効いてくるのが「思い出のなか」であって、 このあなたは物理的な個体ではなく「『スクールアイドルをしていた頃の』あなた」です。

「右、左」も「会えない」も物理的なことではなくて、立場、またそれによって会えないことを指しているんですね。そしてその背景にあるのが「時の流れ」と。

今は遠ざかるだけ そして明日は別の道ですね

これもまた「それぞれの未来」の言い換えで「別の道」と来てます。

青春に関する観念

このパートは僕のすこポイントをあげるだけです。考察要素はないです。

たぶんね きっと誰もが通る道ですね

僕がラブライブ!サンシャイン!! に求める観念がある。
卒業だってそうだし、学校が好きで、部活やって帰りがけにアイス食べて。そんな当たり前でどこにでもあることが愛おしく思う。

二度とないってわかるのは
もっとずっと先ね

すき。いい年になっても形式上制服を着てデートするのはできるけど*8本質的にはどうなのって感じ。
100万回くらい言ってるけど、多感な時期に色んな経験をして子どもから大人になることを、青春だと思うんですよ。 青春を通して大人になるわけですが、一応わかりやすい区切りとして卒業式やら成人式があるわけですが、 自分のメンタルを考えて「ハイ今大人になったわ!!!」って思うことってないと思うんですよね。 ふと昔のことを思い出してみて自分の若さやら未熟さやらに笑ったり後悔してみたり、 そういう時に手が届かないなぁって思うものが青春なんだと思ってます。
なんでこの歌詞は刺さりまくった。
この青春観念とStep! ZERO to ONEの話もしたさがある。

青春とは関係ないけど 「思い出のなかを泳ぐ」も大好き。 表現がまず好き。
割り切ってはいるもののちゃんとそれまでの出来事に思いを馳せて慈しんでいる様子が伺える。
卒業式の朝起きて歯を磨きながら、通学路を歩きながら、一人頭の中の思い出のなかを泳ぐんだ。
あと好きなのは曲頭の電子音が思い出の海に聞こえる。

まとめ

「時の流れ」、つまりは諸行無常をテーマにした、美しくもあり 「国木田花丸」をバチクソに解釈した歌詞を錬成した畑亜貴さんはすごい。 しかも青春の観念が僕好みすぎた。

全人類CDを手に入れてOff Vocalの思い出のなかを泳ごう!!!!!

あとAZALEA名古屋からこの曲を4ヶ月以上は聞きたくて待ってるんですわ、頼む。

*1:僕は小中高ロクに友達がいなかったので泣きませんでした

*2:1st fan book p44を読もう!

*3:SSDダイヤ編を読もう!

*4:浦の星女学院の学力レベルが分からないのでなんともいい難い

*5:トワイライトタイガー回を読もう!

*6:果南は既にセミプロ、現在2人で忙しくしているのに果南1人でどこかに行くのか? etc...

*7:そんなやつはいない

*8:要出典